こんにちは。Go入門ブログの第2回です。
第1回の記事では、Goの言語仕様やメリットを解説しました。
【Go入門】Goの学習をおすすめする6つの理由 ~ 言語の特徴と優位性
今回の記事ではGoプログラミングを始めるための準備となるインストール作業の手順を解説します。
Contents
Goのインストール
下記のリンク先から、OS・CPUアーキテクチャ別のインストーラをダウンロードできます。
Downloads – The Go Programming Language
Windows向けには、インストーラ(msi)とzipファイルが提供されています。
インストーラ(msi)をダウンロードして実行するか、zipファイルをダウンロードして任意の場所に展開することでインストールできます。
Mac OS向けにはパッケージが提供されています。
パッケージをダウンロードし、Finderから開くとインストーラが起動します。
Windows・Macともに、インストーラを使用する場合は内容を確認しながら指示に従って進めていけば大丈夫です。
Windowsでzipファイルを使用する場合でも、任意の場所にファイルを展開すれば良いだけなので特に問題はないでしょう。
環境変数の設定 ― 実行ファイルパス
GoにはWindowsであっても、コマンドラインから実行するためのツールが存在します。
これらのツールを使用するためには、実行ファイルのパスを環境変数に設定しておく必要があります。
Windowsの場合
スタートメニューの検索ボックスから「環境変数」で検索し、[システム環境変数の設定]を選択します。
[詳細設定]タブの[環境変数]ボタンをクリックします。
[システム環境変数]の[新規]ボタンをクリックします。
Goインストール先にあるbinフォルダのパスをセミコロン区切りで追加します。
登録が完了したら、正しくパスが通っているかどうかを確認します。
コマンドプロンプトを起動し、go versionと入力して実行してみてください。
下記画像のように、バージョン情報が表示されればOKです。
Mac OSの場合
ホームディレクトリの.bash_profileファイルに以下の設定を記述します。
.bash_profileが存在しない場合は新しく作成してください。
PATH="/usr/lolal/go/bin:$PATH" #/usr/lolal/go/binはインストール時に選択したパスに応じて書き換えること export PATH
ファイルを編集したら一度ログアウトし、再ログインして設定を反映させます。
go versionコマンドを実行し、バージョン情報が出力されれば設定は成功です。
環境変数の設定 ― GOPATH
Goはインストール時の実行ファイルパスとは別に、追加した外部ライブラリが格納されているパスを環境変数GOPATHで取得します。
外部ライブラリを格納する為の空のディレクトリを新たに作成し、GOPATHに設定しておくことで、Goツールを通して取得した外部ライブラリはGOPATHに格納され、ライブラリを呼び出す際もGOPATHが参照されます。
Windowsの場合
GOPATH用の空のフォルダを作成します。
作成先は任意の場所で構いませんが、ここではログインユーザのホームフォルダに“go”というフォルダを作成します。
Path設定時と同様に環境変数の編集画面を起動します。
今回はユーザー環境変数の[新規]ボタンをクリックしてください。
変数名をGOPATHとし、変数値に作成したgoフォルダのパスを指定します。
この際、環境変数%USERPROFILE%を埋め込むことでホームフォルダのパスに展開されます。
Mac OSの場合
windowsと同様に、ユーザのホームディレクトリ直下“go”というディレクトリを作成します。
ディレクトリ作成後、.bash_profileファイルに環境変数GOPATHの設定を追記します。
GOPATH="$HOME/go" export GOPATH
ファイルを編集したら一度ログアウトして再ログインし、設定を反映させましょう。
Hello Worldで動作確認
インストールおよび環境変数の設定が完了したら、Goプログラムが実行できるかどうか、Hello Worldの出力で確認してみましょう。
新規にhelloworld.goという名前でテキストファイルを作成し、以下のように記述してみてください。
package main import ( "fmt" ) func main() { fmt.Println("Hello World!") }
プログラムの記述方法、構成については次回以降の記事で解説します。
今回は上記をそのままコピー&ペーストしてみてください。
goはコンパイラ言語ですが、go runというコマンドツールを使用することでコンパイルを行わずコードを直接実行することができます。
helloworld.goを作成したパスで、go runコマンドを実行してみましょう。
Hello World!
上記のように、Hello World!が出力されれば動作確認は成功です。
Goの開発環境
最低限テキストエディタさえあれば、Goで開発を行うことは可能です。
しかし現実的には、入力補完やデバッグなどの機能に頼らずに開発を行うのは難しいでしょう。
Go開発に適しているエディタとして、AtomまたはVSCode(Visual Studio Code)をお勧めします。いずれも無料で利用でき、プラグインを入れることでハイライトや入力補完、自動整形、デバッグ、自動テストなどを行うことができます。
筆者はVSCodeを使用しています。個人的なお勧めの理由として、
・Atomよりも軽い
・Gitの基本的な機能をエディタ内からGUIで利用できる
・初期状態で機能が充実しており必要なプラグインが最小限で済む(プラグイン管理が楽)
などが挙げられます。
エディタは気軽に導入できますので、実際に使用してみて自分に合うエディタを探すのが良いでしょう。
終わりに
今回は、開発用PCにGoをインストールし、実際に動作させる方法を紹介しました。
次回の記事では、Goプログラムの基本構成とビルド方法を解説します。